[著者] 島田士郎

同じ商品やサービスを売り込んでも、営業マンによって相手の反応は異なる。これは紛れもない事実である。お客さまにとって、優秀な営業マンはアドバイザーでありパートナーだが、個人力を身につけていない営業マンは煩わしく、仕事の流れを中断させる邪魔者だ。
ヤフーやサイバーゴールドで先駆的なビジネス・モデルを確立したセス・ゴーディンは、「見知らぬ消費者を友人にし、その友人を顧客に変える」ことが重要と述べている。
目先の利益に心を奪われて、相手に役立とうとしなければ、人の心はとうてい動かせない。相手を潤わせることで、自分の渇きを止めるのが、営業という仕事の醍醐味である。
何を考え、どのように行動すれば、一流の営業マンになれるのか？　これからの時代の組織営業の展開に、必要な人材として生き残れるのか？
職人気質に陥らず、マニュアルに凝り固まらず、営業の個人力を自分のものにした人は、どこの世界へ行っても通用する。営業の基本をきちんと学べば、ビジネスのさまざまなステージで応用が利く。そうした視点で、この本は貫かれている。
（「プロローグ」より抜粋）

定価：660円（本体600円＋税10%）